治安当局が厳戒態勢をしくなか、元首相の出身地、南部シンド州で放火などの暴動が起きたとの情報もある。
民主化を求めてきた元首相が暗殺されたことで、来月8日実施予定の総選挙を含め、パキスタン情勢が混迷の度を深めるのは確実だ。
パキスタンの首都イスラマバード近郊のラワルピンディで27日、支持者らの集会に参加したブット元首相(54)の近くで自爆テロとみられる爆発や発砲があり、フランス通信(AFP)は内務省当局者の話として、元首相が死亡したと伝えた。
爆発により、元首相のほか集会の参加者や警察官ら約20人が死亡、多数が負傷した。現場周辺にはばらばらになった被害者らの体の一部が散乱、爆発の威力の大きさをうかがわせた。
ブット元首相はこの日、ラワルピンディの集会会場で支持者らを前に演説を行っており、爆発は演説の終了前後に起きたもよう。警察当局によると、自爆テロ犯は爆弾を爆発させる前に元首相に対して発砲したとみられ、元首相は首に被弾していた。元首相は直後に病院に搬送されたが死亡した。
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